番狂わせが面白い☆

予想外の事が起こる日々を楽しんでおります。ゆとり世代共働き1児(0歳)の母です。主に育児の記録、たまに趣味の宝塚感想など。

コウノドリ23巻 感想

コウノドリ(23) (モーニング KC)
あんまり外出しないもので発売されていたことに気づかなかった...
先日ようやっと買って読んだので感想でも。

四宮先生がいないのやっぱ寂しい

22巻で去ってしまった四宮先生...
下屋先生も救命から戻ってきていないので初期からいる産科医は鴻鳥先生だけになってしまいました。
やっぱ口論しながらも分かりあってて、悩んで前に進む二人が見られないのは寂しいですねー。。。
なんだかゴローちゃんと倉崎先生が昔の二人みたいに議論してましたけど。
それを見守る先生みたいな感じになってる鴻鳥先生。

数字に踊らされてはいないか?

ゴローちゃんと鴻鳥先生の議論でもあった、出生前診断を受けた人の96%が中絶を選ぶという話。
作中での解説によると、診断を受ける前に説明を聞いて、陽性が出たとしても産むと決めた人は出生前診断をほぼ受けないのだそう。
つまり陽性であれば産まない考えの人が診断を受けるのだから、96%の数字は当然であると。

確かに私もこんなニュースを読んだ覚えがあり、やっぱり多いんだな...と感じました。でもそもそも診断を受ける人は少なくて、たとえ陽性でも産むという決意をしている方は沢山いるのに、それが反映されていない数字の記事を読んで事実と違うイメージを持ってしまっていた。
完全に数字に踊らされていた...。
この件に限らず、数字って意外と気をつけないと騙されるんですよね。嘘じゃないけど、真実ではない時がある。
気をつけよ。

他人がとやかく言うことじゃない

中絶された胎児の事を思うと、確かに可哀想という感情がわき上がってきます。
でも(少なくとも作中で描かれた家族は)真剣に考え、結論を出しています。
ゲームをリセットするように考えている親なんていない。
そうして出された結論に赤の他人が言える事なんて何も無いはずだと思います。

赤ちゃんが無事に生まれ、無事に育つことは当たり前の事ではない

コウノドリを読むといつもそう思います。
友人や親戚など、周りは元気に産まれて元気に育っている子供ばかりです。
幸いなことに、わが子も元気に育っています。

でも人に言わないだけで、実は悲しい結果になってしまった人もいます。
妊娠を伝えた時、「実は私も授かった事があるけどダメになってしまった。」と打ち明けられた事がありました。何て言葉を返していいか分からず微妙な返事をしてしまいましたが...。

今ある奇跡に感謝していきます。
それからできれば、人の悲しみにちゃんと寄り添える人になりたいものです。
あの時の反省として。


次巻は9月末頃発売だそうなので、忘れないように買います笑