番狂わせが面白い☆

予想外の事が起こる日々を楽しんでおります。ゆとり世代共働き1児(0歳)の母です。主に育児の記録、たまに趣味の宝塚感想など。

宝塚でいつか舞台化して欲しい作品5選

もうすぐ宙組の初日ですね。
そわそわして落ち着かないので、前から書いていたネタを一気に書き上げてしまいました。

個人的に宝塚で舞台化して欲しいなーと思っている作品です。

モーツァルト

帝劇で既に上演されているモーツァルト
通して観たこと無いんですが(オイ)
かいつまんで聴いたミュージカルナンバーが好きだなーと思ったら脚本ミヒャエル・クンツェ、音楽シルヴェスター・リーヴァイってエリザベートコンビじゃないですか!

そりゃ好きになるわ。
特にダンスはやめられないが好き(*´∀`)

花總まりさん、涼風真世さん、香寿たつきさんといった宝塚OGも出演していらっしゃいます。

そらくんも演じてみたいミュージカルに挙げていた(気がする)ので、いつか是非!


カストラート

実在した音楽家の物語からもうひとつ。
18世紀に実在したファリネッリというカストラート歌手の半生を描いた映画です。

カストラート歌手とは、去勢した男性歌手のこと。
思春期に差し掛かる前に去勢することで声変わりを防ぎ、成人後もソプラノ歌手のような高音を歌えるようにした歪んだヨーロッパの風習です。

男性的でありながら甘く官能的で美しい歌声だったようで、この映画の主人公ファリネッリも貴婦人を失神させるほど大人気の歌手となります。


そして作曲家であり運命共同体である兄と共に音楽活動をしていきますが、ファリネッリの才能に目をつけた偉大な作曲家ヘンデルと出会う事で少しずつ兄弟の関係が変わっていってしまいます。

兄に作曲家としての才能があまりないことに徐々に気付いていくファリネッリと、才能ある弟を手放したくなくて縛り付けようとする兄。

才能を持たざるものの嫉妬や苦悩、
才能を持つが故に周りの人間関係が壊れていってしまう苦しみは他の作品にも描かれるテーマな気がします。

それから舞台がバロック時代のイタリア、イギリスの劇場なので衣装や背景が豪華!宝塚向き!


難点は設定が残酷な事や、映画のストーリーをそのままなぞると嫌悪感を持つ方もいらっしゃること(兄弟で一人の女性を共有するとか)、
登場人物があんまり多くないとか、海外作品で版権取りにくそうとか...。

でも見た目が男性で、女性とも男性ともとれる不思議な歌声を持つ主人公は性倒錯的な魅力に溢れていて、宝塚の男役に合うような気がするんですよね。
(ちなみに映画では男性と女性の歌手の音声を合成してカストラートの歌声を作ったそうです。)

カストラート(字幕版)

輪違屋糸里

「王妃の館」の原作者浅田先生の小説で、幕末の新撰組とそれに関わった女性達の物語です。

何年か前に上戸彩さん主演でドラマ化されていました。

結成間もない新撰組近藤勇率いる派閥と、乱暴者の芹沢鴨の派閥とに分かれていて徐々に対立が深まっていました。

近藤の腹心の部下の土方は、恋仲である島原の芸妓「糸里」をも駆け引きに利用し、芹沢一派を追い詰めていきます。

元々武士ではない土方達が、生まれついての武士である芹沢を倒し武士となるため、糸里や芸妓仲間の吉栄は暗殺の謀に巻き込まれていきます。

というコメディ要素皆無の駆け引きのある人間ドラマです。


この土方が頭は切れるし度胸はあるしでカッコイイんです。

で悪役の芹沢も、孤独を抱えていたりと人間味があって、ぽつんと薔薇の世話をするシーンはちょっとジーンと来ます。

ヒロインの糸里も素直で真っ直ぐで、一途に土方を想っていて可愛いのです。
クライマックスで土方に啖呵を切るシーンは、あらゆる理不尽を飲み込んでも折れない芯の強さが泣けます。

で土方と糸里の恋の行方も切ないんですよー。
生の舞台で観たら私たぶん泣きます。


あと時間が許せば芹沢の愛人お梅にもスポットを当てて欲しいです。
時代に流され、いつの間にか毒婦と呼ばれるような生き方しかできなかった彼女の哀しみも描かれたら話の厚みが増すはず!


男役の見せ場もあるし殺陣もあるし、
ラブストーリーもあるし登場人物も多いし良くないですか?!

田渕先生どうですか?!お願いします!笑
輪違屋糸里 上 (文春文庫)

月神の統べる森で

こちらは児童向けの小説ですが、子供向けと侮ることなかれ。
けっこう本格的に作り込まれたファンタジー作品なのです。

舞台は縄文から弥生時代へ移りゆく頃の日本。

ムラの人々は月の神が生と死とを司ると信じ、森の恵みを受けて暮らしていましたが、海から来たヒメカの民に追いやられてしまいます。

ムラ長アテルイと、月の神の息子とされる銀髪の巫者シクルイケは逃亡した先でポイシュマという少年と出会います。
ポイシュマは伝説の中で「災いが来る知らせであり、またその災いから人々を救う英雄になる」と言われる翡翠色の目と、一房の銀の髪をもつ少年でした。

ヒメカとの闘いで出会ったヒメカの女王の甥のワカヒコという少年。
友情で結ばれた二人だが、ポイシュマが背負う縄文とワカヒコが命運を握る弥生のクニは全面的に争い始めてしまう、というストーリー。

ポイシュマはもののけ姫のアシタカに似たようなキャラクターかな。曇り無き瞳の強い少年(途中から青年になってるけど)。
珠様どうですか?!←

とりあえずシクルイケのビジュアルが最高なのでどなたか演ってください!!
美弥さんどうですか?!←
月神の統べる森で
この表紙の右上の白い人!


ただヒロインらしいヒロインがいないんですよね...
作ったらダメかな...

火の鳥乱世編

手塚治虫の代表作でもある火の鳥
手塚先生は宝塚市出身で宝塚歌劇ともゆかりのある方で、過去にブラックジャックが舞台化されているようです。

その時のショーで火の鳥も上演されていますが、その中のエピソードを掘り下げてミュージカル化して欲しいなぁという呟きです。

舞台は平安末期の京都。
木こりの弁太はおぶうと恋仲になっていたが、都でのトラブルからおぶうを連れ去られ、おぶうは時の権力者平清盛の侍女にされてしまう。
弁太はおぶうを取り返そうと都へ出向くが、成り行きで源義経の仲間に入る。

二人は源平合戦の場で敵同士として再会してしまう、というストーリー。

平清盛は実は身内のために奔走する人間味あるオヤジっぽく描かれていたり、
逆に義経は目的達成のためなら手段を選ばない非情な人物として描かれていたりと、一般的なイメージと逆な人物描写が面白いです。

10年後に手塚治虫生誕100周年になるようなのでそれに合わせていかかがでしょうか?
(先の長い話...でも10年後のトップスターさんってきっともう劇団にいるのよね)

火の鳥 乱世編(上)

【おまけ】銀魂

舞台化して欲しいなーと妄想してみましたがやっぱり無いなと思ったので「おまけ」。

今年遂に完結し、実写映画も2作目が公開されました。

玉とか棒とか小学生だんすぃが好きそうなお下品ネタばっかりですが、
真面目な(?)人情話は大人でもグッとくるエピソードが沢山あります。

かぶき町四天王編とか食い入るように一気見してしまいました。

でもやっぱり下らないネタがないと銀魂じゃないし、そのネタを宝塚でやって欲しいとは思わないのでお蔵入り。(何様)


以上、個人的に宝塚で舞台化して欲しい作品5選でしたー。
これからも宝塚の新作楽しみにしています。
まずは異人達のルネサンス
色々気になることはあるけれど、今までにない雰囲気のまかまどコンビが一番楽しみ!



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