番狂わせが面白い☆

予想外の事が起こる日々を楽しんでおります。ゆとり世代共働き1児(0歳)の母です。主に育児の記録、たまに趣味の宝塚感想など。

アクアヴィーテ!感想と気になる宙組の今後

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大変今更ながらですが...
El Japonは「あー楽しかった♪」で終わったんですが、このショーは、心臓に、悪い!(褒めてる)
割りと前方席で観ていたので次から次へと現れるスターに「ひっ、ひゃぁぁ...!!あわわ...!!」とか思っている間にあっという間にフィナーレです。

次から次へとスターが現れるオープニング

バーカウンターのセットの真ん中に、ながーい脚を組んでロックグラスを傾けながらセリ上がってくる真風さん。
ダンディ!セクシー!クール!イケメン!(あのシーンを的確に表現できるボキャブラリーが欲しい)
からのバーカウンターを飛び越えてスターが次から次へと波のように押し寄せてはバチコーンバチコーンウィンク飛ばしまくっています。観客の心臓の安全なぞ誰も考慮してくれない。ひどい。(ありがとう)
まどかちゃんもセンターでキメキメで歌い踊りながらバチコーンとウィンク飛ばしてます。娘役さんだけどカッコいい...

ダフタウン・ビースト

ダフタウンというのはスコッチウイスキーの産地のようです。
後の場面で芹香さんが「スコッチウイスキキーのソーダ割で乾杯」というセリフもありますね。
ここはもう退団される実羚さんの180°脚上げポーズにどよめきと感嘆が客席に広がります。脚線美は女性的なんですが、腰の振り方や表情がどこか男役っぽくて中性的な魅力に溢れています。

ワイルドに客席を煽る芹香さん率いるダンサー達もよき。瑠風くんもながーい手足でグイグイ踊っていて目を引きます。

スモーキーナイト

ライトが落ちている中スタンバイする真風さんのシルエットがまずイケメン。
印象的なリズムに乗せて、トロピカルな衣装の面々がリズムを刻みます。
ストライプonストライプのハイセンス()な衣装を着こなす真風さんと、お色気衣装なのに下品にならず可愛い可愛いまどかちゃんの小芝居が楽しいシーン。
上手側で留依蒔世と鷹翔くんがニッコニコで歌っていてこっちもニコニコしました。

リファインド・テイスト

そしてお待ちかね(笑)
冒頭で桜木さんが「午前2時のバーボンドリーム」とか歌ってますが、、午前2時にバーボンウイスキーはヤバいでしょう笑
例の台詞は藤井先生が午前2時にバーボンを傾けながら書かれたものでしょうか...それなら納得笑

今度はスターたちが銀橋をメリーゴーランドのように次々と現れては消えていきます。
衣装も白いタキシード&シルクハットにポイントがヒョウ柄!というのが粋でおしゃれ。
娘役さんも白いマント(?)でイブニングドレスながら肌の露出が押さえられて、エレガントでちょっとマニッシュな雰囲気が都会的。
ここでも男役のダルマ衣装がありまして、和希そらさんがセクシーでアメリカンな金髪ショーガールに扮しております。

例の台詞は...真顔で言えるのが流石プロです...笑
あれもう「キャー素敵!」って思わせるための台詞じゃないでしょうww
ウイスキーがお好きでしょ」の歌も女性の話し言葉の歌詞を男役の皆さんが言うので、鼻血が出そうな程カッコいいのにオネエ言葉を話しているようなギャップを生み出していてあらあらうふふ笑みたいな気分にさせられます。(もともと石川さゆりさんの歌ですし)
あの歌は短いながらもお酒の楽しみが詰まっていて良いですねぇ。
お酒が飲みたいというよりは、お話したい。難しい話や映画のような気障な会話ではなく、リラックスした雰囲気の中で他愛のない会話をして相手ともうちょっと仲良くなりたい。
「それで良いの。今は」っていうのも意味深で、大人の駆け引きが始まりそうな、一期一会で終わるだけなような、想像力を掻き立てる歌詞です。

かーらーのメインテーマ!本当に盛り上がりますね!!

ヒーローズ・テスティモニー

続くラップの場面では退団される星吹さんと桜音さんのラップに乗せて和希そらさんがセンターでキレッキレのダンスを披露されています。
夫曰く、「こういう場面は和希そらじゃないと」。
退団される星吹さんは愛らしい少年的な顔立ちなのに声がめっちゃイケボ。役で印象的なのは「メランコリックジゴロ」の弁護士マチウと「エリザベート」のヴィンデュッシュ嬢。ジゴロでは長身の2人に挟まれて怯える小心者の演技がおかしみがあり、ヴィンデュッシュ嬢は「あ、この人話しかけたらあかん人」と思わせる異様な迫力がありました。エリザベートに抱き寄せられた時の恐怖におののくような表情、その後扇を受け取ってうっとりと狂気の中に戻っていく表情がとても印象的で、そんなヴィンディッシュ嬢を羨ましいと思うエリザベートの悲劇性を際立たせていました。
桜音さんはおっとりとしたお嬢様のような印象の可愛らしい娘役さん。エリザベートヘレネ役でのピンク色のドレスがよく似合ってましたし、皇帝の妃になるプレッシャーに怯える少女をコミカルに演じられていたのが印象的です。
ちょっと脱線しましたが、そんな退団者にきちんと見せ場を作られていて良いなぁと思ったシーンでした。

タースト

超大好きな場面です。
まず曲が好き。ピアソラという有名なアルゼンチン出身のタンゴ作曲家の「ブエノスアイレスの春」という曲が使われています。タンゴ作曲家ではありますが、クラシックやジャズの要素を取り入れ、音楽的は斬新で面白いけど踊るのには向かないという批判もあります。ともかくカッコイイ音楽なんです。他の「ブエノスアイレスの夏・秋・冬」も使って踊ってほしい...(尺を考えましょう)
タバコをスッパスッパ吸って、男性同士でのキスもあり...って「お、お、おお?!」と思いつつも魅入られてしまいます。演じているのは女性同士だからでしょうか...。そしてファム・ファタール的な雰囲気で現れる秋音さんがまた美しい!
男役さんの女装ってどこか仕草が男役っぽい(そしてそれが面白い)のですが、秋音さんのダンスは女性的で美しかったです。(娘役らしいともまた違う)指をクイクイッとして真風さんを挑発する仕草なんか、もー!たまらん!
そしてまんまと身ぐるみ剥がされる真風さん。酔いが醒めた後にか、一人孤独に踊る姿はちょっと芸術的でもありました。

リザウンド・リッチ

これ完全に「響」というジャパニーズウィスキーのイメージで歌詞書いたでしょう藤井先生...あれ美味しいですよね...。
正直どの辺の振り付けが麦の粉砕や発酵を表現しているのかはちょっとよく分かりませんでしたが...(ごめんなさい)。和太鼓に乗せて彫刻のようなポーズを一つ一つしっかりと決められていて、迫力がありました。

ホワイト・ホース

雰囲気が打って変わって明るく爽やかなラインダンス。
ホワイトホースというスコッチウイスキーの有名な銘柄を歌詞に取り入れていますが、
雰囲気はウィスキーというかカルピスw
瑠風さんと夢白さんの若手2人のフレッシュさが目を引きます。

アンバーモーメント

紳士淑女の社交場のように正装したスター達がデュエットで踊ったり、燕尾服の群舞で魅せてくれたりと、美しく情熱的なフィナーレです。
そして最後のデュエットダンス。
私が観劇した時は貸し切り公演で、普段宝塚を観ていない感じの客層でした。
なので実羚さんの180℃開脚に素直などよめきと拍手が上がるような雰囲気の客席だったのですが、デュエットダンスで真風さんからまどかちゃんへ薔薇の花を差し出す場面で自然とため息と温かい拍手が広がりました。まだダンス終わっていないのに!
なんかそれがもう見ていて嬉しくて。きっとその時のお2人も嬉しかったんじゃないでしょうか。

オープニングから印象的でスターさん達が超絶かっっっこ良く見える場面が多くって、そんな中でセンターに立つ真風さんがとにかくウィスキーグラスが素敵な大人の男性過ぎて...最高なショーでした。
博多座で再演してくれないかしら...

勝手にスターをウィスキーベースのカクテルに当てはめる

藤井先生がスターの面々をウィスキーになぞらえていらっしゃいましたので、
私は勝手ながらウィスキーベースのカクテルになぞらえてみたいと思います(笑)

まず真風さんはオールドファッションド
オープニングで手にしていたようなロックグラスで作られるカクテルです。
度数は強く見た目もシックな一杯ですが、ほんのり甘く味わい深い一杯。
見た目からして大人っぽいセクシーな男性が似合う真風さんですが、甘やかな表情や舞台を降りた時の愛嬌のある笑顔も魅力的。
カクテル言葉は「我が道を行く」。
今の各組のトップスター陣の誰とも被っていないカラーの真風さん。これからも我が道を邁進していただきたいものです。

続いてまどかちゃんはマンハッタン
ウィスキーから作られるカクテルですが、ウィスキーをラムに変えると「リトル・プリンセス」という別のカクテルになります。
小さな可憐な王女役が似合っていた彼女ですが、経験を重ね、強く自立した大人の女性らしさを感じさせるようになってきました。
そんな彼女にカクテルの女王とも呼ばれる、甘く都会的な一杯を。

それから芹香さんはスコッチコリンズ
スコッチウィスキーをレモンソーダで割ったような感じの爽やかなカクテルです。
軽い感じのキャラクターが今回も嵌っていらっしゃた彼女にぴったりかなーと。
カクテル言葉は気さくな関係。

最期に桜木さんはアイリッシュコーヒー
熱くて甘いコーヒーにウィスキーを注ぎ、生クリームを浮かべたとにかく温まる一杯。
安易ですけどコーヒーが好きらしいのでww
あと最近子悪党な役が多いですが、甘い王子様系のお役もたまには見たいという願望を込めてwww

真風さんの任期を考える

最期に、大劇場作品4作目を終えた真風さんの任期を考えてみます。
このあとは(無事に上演されるか不安ですが)ウエクミ氏が長年温めてきたらしいSFオリジナル作品、
そしてブロードウェイミュージカル「アナスタシア」の公演が続きます。

サパの方は珍しく制作発表会が行われ、TBSラジオやBS番組でも宣伝されるなど、何だか随分広報に力を入れている印象。
もしかして演劇賞的なものを狙っているのでしょうか?
そしてアナスタシア。先に上演されている梅芸主催の公演は観ておりませんが、ストーリー的には宝塚に嵌りそうな王道ラブストーリーですし、楽曲もディズニー映画チックで魅力的。

勿論個人的な想像ですが、この2作品で知名度と人気を上げると想定した場合、
そのすぐ後の公演で退団するのは劇団的に勿体ない気がするので、
アナスタシアの後2作やり、2021年後半で退団なのでは、と予想しています。

が、ここでびっくり人事の潤花さんの異動発表!!
彩風さんの相手役として順調にキャリアを積んでいたように見えるのになぜ???

ちょっと確定している情報だけを整理しますと、
2020/5/27 潤花さん宙組へ異動
2020/10/11 望海さん・真彩さん退団
2021/2/14 珠城さん退団

考えられる意味としては
1.まどかちゃん退団後の真風さんの相手役
2.真風さん&まどかちゃん退団後の芹香さんの相手役
3.トップ娘役には就任しない
の3択なわけですが...

1やったらトップ娘役としては短期の任期になりそうだけど、スポンサー背負っててそんな事ある??
2は可能性としては一番ありそうですが、そしたら夢白さんはどうなる??
3はあり得ないでしょう...と
というのが差し当たっての感想です。

ヒロイン経験としてはもうすぐにでもトップ娘役に就任してもおかしくない潤花さんに対して、
夢白さんは次の東上公演でヒロインを演じるチャンスが巡ってくる少なくとも2021年まで一旦お預け状態で、
それより前にトップ娘役に就任する可能性は低い。
夢白さんも異動するならチャンスはもっと早く巡ってくるかもしれませんが、
それなら壮麗帝で素直に彼女にヒロインをやらせていそうな気がします。

とりあえずアナスタシアの出演者は既に発表されていますが多分出演するんだよね??



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