番狂わせが面白い☆

予想外の事が起こる日々を楽しんでおります。ゆとり世代共働き1児(0歳)の母です。主に育児の記録、たまに趣味の宝塚感想など。

博多座公演「黒い瞳」「VIVA FESTA in Hakata」Lv感想

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ライブビューイングが実施されると決まってから絶対観に行こうと決めていた本公演。

一週間以上経ってしまいましたが…
携帯が故障してしまって機種変更やらなんやらでわちゃわちゃしておりました。。

黒い瞳、良い作品ですね(*´∀`)
要所要所で織り込まれるロシア民謡風の楽曲に乗せた歌や踊り。
雪を表現する紙吹雪の幻想的な演出。
恋、友情、成長などのテーマがしっかり組み込まれている中に笑い所もあって、主要人物はそれぞれ異なる個性を持つ、魅力の多い作品だなと感じました。
またそれを真冬に上演してくれたことな!
ロシアの寒さには遠く及ばないまでも、吹雪に倒れるニコライや暖かい宿屋に着いた一行の安堵感に共感しやすいですからね。

圧倒的な男臭さのプガチョフ

出色の出来映えだったのは愛月ひかるさんのプガチョフ!!!
ルキーニ、ラスプーチン、エロール、黒太子マッティワザ、グイド司教を積み重ねてきたからこそだと思われる圧倒的な男臭さ。
あの、めちゃめちゃカッコ良かったです。
ともすれば汚い役になってしまいそうな所を、豪胆で器が大きく熱いリーダーで素敵でした。

登場シーンで馬を駆りながら歌うソロ、処刑場へ向かう堂々した歩みとソロが実に男らしさに溢れていて、「ついて行きたい!」と思いました。

あと宴で踊り子さんとネットリ踊るセクシーさな(* ̄∇ ̄*)
あんな風にスローな動きでリフトなんて逆に大変じゃないのかしら...

専科へ異動となったことで彼女がこれからどんな宝塚人生を歩むのか、私にはさっぱり予想もつきません。
でも彼女の持ち味に益々磨きをかけて、男役として舞台で輝いて欲しいと思っています。

お坊っちゃまから一人の青年へ成長するニコライ

男臭さ120点のプガチョフが女帝エカテリーナバチバチ火花を散らしている時に、のーんきに恋の歌なんぞ作っているニコライ。
大量の宿題を出された学生のように、ベロゴールスクは嫌だなぁとぼやくニコライ。
爺やに小言を言われる度にうるさいなぁと口を尖らせるニコライ。

そんなことやっとる場合か(*`Д´)ノ
と言いたくなるようなお坊ちゃんとして登場する真風涼帆さん。
ちょっと可愛い...笑

プガチョフへの服従を拒否し、自力でマーシャの救出に向かう中で確かに一人の青年へと成長していく様を演技しているように感じました。

政府軍にマーシャの救出を要請しても梨の礫だった場面、物語冒頭だったら「じゃあ父上にお願いしよう!」とでも言いかねないお坊ちゃんだったのに、
「自分がマーシャを救う」と決断するのは「あぁ成長したねぇ...」と一人で勝手に感慨にふけりました笑

そして多くの人の命を犠牲にしたからこそ、強く生きなければいけないとマーシャに諭す場面で「あ、大人の男になった」と感じました。

プガチョフと馬車の中で語り合う場面も良かったですねぇ。
胸を抉るような、だけども無視できない現実をプガチョフのためを思って口にするニコライの誠実さ、
それを感情を高ぶらせながらも受け止めるプガチョフの器の大きさ、それでも信念を折らない強さ。
お互い相容れない信念を持っているのに、お互いを認め、それぞれの選択を受け入れられるとは二人とも人間ができているし、それを説得力をもって体現している真風さんと愛月さんもすごいです。
タンバリンのリズムが最初はゆっくりと、二人が意見をぶつけ合うにつれて早くなる演出と合いあまってとても印象的な場面でした。


プガチョフを出色の出来と書きましたが、主演として舞台をニコライの物語にされていたと思います。

そして何より(?)白軍服姿なー!!!!
脚長い!長すぎる!
金髪に白軍服が似合い過ぎる!
王子か!王子様なのか!?
イケメンが過ぎる...

ショーではそのイケメンぷりを大発揮して、会場から黄色い悲鳴の嵐(*´ω`*)
映画館で観てたけど気持ちは分かるで...

個人的にはエネルギッシュなダンスの数々をこなした後に、汗だくになりながらも優しげに踊るデュエダンにドキドキしておりました...

ハネウマライダーのラストやソーランの最後でウインク食らったお客さまは無事に帰れたでしょうか笑

純情可憐の具現化マーシャ

星風まどかさんの顔や声からイメージされる純情で可憐なディズニーヒロインのような少女をそのまんま具現化したマーシャ。

前回の異人達のルネサンスでは二人が惹かれあう背景や心情の変化を丁寧に明確に描いていましたが、
今回はそんなもの一切なし!!
こんな少女がいたら恋に落ちるのに説明なんていらない!!
と言わんばかりの愛らしさ。

ニコライだってカッコいい上に優しいもんね。二人が恋に落ちるのに説明はいらないよね。
ニコライといるときのマーシャはニッコニコでそれはそれは可愛いです。
コサックっぽい振りのダンスも可愛い。

プガチョフの最期を見届けると言うニコライを引き留めようとする場面もまたいじらしかったです。

そして女帝への懇願。
とても緊張しながら女帝へ訴え、ただ祈るように震えて平伏する姿が印象的でした。それほど女帝って畏れ多い存在なのでしょうか。
それにしては純矢さんの演技が控えめだったような。。。(ゾフィー比)
バランスの問題かな?

ショーで一番印象的だったのはソーランの娘役群舞。
貫禄のある笑みをたたえていて、トップ娘役として余裕が出てきたのかなと。
研4という若さでトップ娘役に就任したこともあってか「いつもニコニコ!上級生の皆さんに学ばせていただきながら頑張ります!」キャラで、舞台上でも大体そんな雰囲気に感じていたのですが、それが少し変わったように感じました。

次はオーシャンズのテス!
ポスターで誰?と目を疑うようなビジュアルを見せてくれているので楽しみです。

目を惹くストーリーテラー

和希そらさんのダンスが美しく、台詞回しも上手いというんでしょうか、スッと物語に引き込んでくれました。

ダンスに関してはど素人なので見当違いかもしれませんが、
和希さんのダンスは一つ一つのポーズが美しく、しかもポーズをキープしている間は顔の向きや視線も含めてピタッと動きが止まるので、とてもメリハリがあって美しく見えるのかなぁと思います。

台詞や歌もハッキリした声で、カッコつけたような仕草や表情も自然とこなすのので、男役として目を惹きつけまくっています。
ショーのBeMineもめちゃめちゃカッコ良かったです。

出てくれば笑いを生み出すサヴェーリィチ

寿つかささんが演じられるニコライの口うるさい爺やさん。
重苦しい場面のあとでも、出てくれば笑いを誘うもはや職人芸。
寿さんのほっこりしたキャラクターのお陰で、ニコライの温かい人柄も強調されていたように思います。

あとショーの魔女役も本当に楽しそうにやられていて笑
他の人には真似できない舞台のスパイスです。

こじらせ具合に磨きのかかるシヴァーブリン

桜木さんはあと何回まどかちゃんに恋する役をやるのでしょうか笑
それでも今までとは違って小物感溢れる悪役でした(褒めてます)

ショーはヴァルプルギスの夜のまどかちゃんとのデュエットが印象的でした。
この二人は声の相性が良いなぁと思います。

いい人キャラを裏切るベロボロードフ

澄輝さんといえば隠しきれない品の良さ、人柄の良い雰囲気が特徴の男役さん。
それらを一切封印し、私利私欲に走る小悪党役っぷりが予想を裏切ってきました。


とりあえずざっくり感想は以上になります。
次はオーシャンズ!!
念願のムラデビューを画策しているので大変大変楽しみです。


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