朝夏まなとさんに聞く魅力的なチームづくりと人を動かすコミュニケーション
行って参りました‼
組織のリーダーなんて器じゃないので、ただただまぁ様のご尊顔を拝しに笑
神々の土地の東京千秋楽からほぼ丸一年、
髪を伸ばして女性らしくガラリと変わった外見、
変わらない朗らかな笑顔のまぁ様でした。
あと脚!長い!長過ぎる!!
キャリア塾というセミナーだからか?ボルドーのブラウスにパンツルックというOLっぽい服装でしたが、何かもう違う生き物でした...
それではとっとと内容を。
前半はまぁ様の下級生時代から退団までのご自身の心境や、周りとの関わり方がどう変化してきたのかというお話しでした。
後半は桜乃彩音さんを交えて、音楽学校や花組での思い出、退団してからの女優生活についてのお話でした。
内容はニュアンスで読んでいただければと思います。
- 目の前の課題を乗り越えていく
- 新人公演で初めて主演に抜擢
- 宙組に組替え
- トップに就任してから
- 次へバトンを渡しても良いと思ったとき
- 桜乃彩音さんとの思い出
- 退団してから女優になったギャップ
- ライフスタイルの変化
- 今壁にぶつかっているかもしれない会場のみなさんへ励ましの一言
- 感想
目の前の課題を乗り越えていく
下級生時代はただただ舞台に立つことが楽しかったそうで、目指したい男役像というのもぼんやりしたものでだったそうです。
ただWトリオになりたい、とか燕尾の群舞に出たいとか、そうした小さな目標はあって、それを一つ一つ乗り越えていく日々だったとか。
新人公演で初めて主演に抜擢
その辺りから「やらなきゃ」という感じになってきた。
「やっかみなどはありませんでしたか?」
うーん、なかったですね。自分が必死でちゃんとやってれば。
とにかく上の方が色々取り仕切ってくださって、自分がやりやすいようにと、導いてくれたというか。
ちゃんとやってなければ、何であんな奴が、ってなったと思うんですけど。
学年が上がると下級生も増えてきたので、自分が先輩達にやってもらったことをやる、という感じでした。
宙組に組替え
その頃はまだ自分の目指したい男役像がもやもやしていたんですけど、組替えで変わるきっかけになるかなと思ってた。
宙組に行ってみて色々驚いた。
フリーーーダァムで!
銀河英雄伝説なんて花組では絶対やらなさそうな演目だし。髪を赤く染めてカラコン入れてっていうのも花組ではやらないだろうなっていう。
演目の中でも凰稀かなめさんを支えるような役で、組の中でも責任が大きくなってるなと思った。
なので組の事を考えて、こうした方が良いんじゃないか、っていう発言が増えてきた。
トップさんはとにかくやる事が多くて大変なので、トップさんに気を遣わせないように先回りするように心がけてきた。
悪役など色んな役柄を演じて、お芝居が好きになってきた。
黒燕尾を極めたいなと思うようになってきた。大浦さん(聞き違いだったらすみません)の黒燕尾の映像を見て、重心のかけ方ひとつ取っても素晴らしいなと思ってものすごく研究した。
トップに就任してから
100周年の翌年の就任だったので、これからの宝塚っていうのを意識していた。
(その頃25ansに掲載された写真を見て)
イキッてますねぇ〜笑
やったるでっていう意気込みが強かったと思います。
「下級生との関わり方はどんなことを心がけていましたか?」
フランクでありたかった。
勿論、上下関係はきちんとあった上でですけれども。
稽古場でいらぬ緊張感を出したくなかったというか、下級生が萎縮しない環境を目指した。
でもネガティブな事も時には必要で、それを乗り越えてこその輝く面もある。
乗り越えられるようにやる気を鼓舞するようにしてきた。
舞台では組子80人分のやる気を背中に受けられた。
「トップさんは孤独だとよく聞きますけれども、朝夏さんはそんな感じではなさそうでしたね?」
うん!
80人一緒に舞台を創っているという意識でした。
次へバトンを渡しても良いと思ったとき
今稽古場が凄く充実しているなーと思った瞬間があった。あ、もう大丈夫だみたいな。
残してきた言葉は特にないです笑
伝えたい事は言葉にできないので。
桜乃彩音さんとの思い出
桜「音楽学校受験の時に、背が高くてスターみたいにキラキラ輝いてる子がいるって噂になってた。絶対受かるんだろなって思ってた。」
朝「多分何も分かってなかったから、ただ楽しんでいてリラックスしていたのかな?それがよかったのかもしれない。
合格した日に寮の見学に行く途中で、彩音ちゃんを見かけて、言い方は良くないんだけど、田舎から出てきた子なんだろうな〜って思った。同期に同じ匂いのする子がいて安心した笑」
朝「彩音ちゃんはとにかく努力の人だった。あと絶対に弱音を吐かない。抜擢されてから大変な事も多いだろうと思って花組の同期男役でいつも気にかけてた。背高いのが多かったから、彩音ちゃんを囲む壁みたいになってたね。」
桜「やっぱり弱音を吐くと悲しい想いや悔しい想いをする子がいると思って弱音は吐かなかった。
未熟な自分を見られるのが嫌で、消灯してからの真っ暗な中で練習したりしていた。
アクセサリーを作るのも大変で、初日の前は皆1時間睡眠とか2時間睡眠で仕上げるという感じで物凄く大変だったけど、楽しかった。
今はもうできないですけれども。
宝塚の娘役、特に花組の娘役というのはとにかく相手役さんをかっこよく見せることが一番大切だと思っていて、
演出家の先生よりも相手役の方の意見が大切というか。」
朝「退団公演の時は二人だけで舞台に立つシーンがあって、千秋楽の日はお互い涙ぐんでたよね。」
桜「退団を決めたのは、綺麗な言い方をすれば、真飛さんの隣に初々しい娘役さんが立つのも真飛さんの魅力の一面を引き出せるんじゃないかと思ったこともあって。プロデューサーさんへお話ししてOKをいただいてから真飛さんへお話したら、何故先に自分に相談してくれなかったのかと怒られた。」
退団してから女優になったギャップ
桜「自由にしていいよ、と言われてもどうして良いか分からなくて最初はそれが苦痛だった。
どうしても相手の方より前に出ないような動きが身に付いてしまっていて、その動き変だよと言われても何が変なのか分からなかった。
本読みの時から自由に動いている先輩の女優さんを見て、こういう風にして良いんだと殻が剥けた感じがあった。」
朝「歩き方なんかは気を使っていて特に注意されなかったけど、階段を降りるときに無意識に肩で風を切るような動きになっていたみたいで注意された。
そういえば階段沢山降りてたな笑
表現する上で今までは男役というフィルターを通して表現していたけど、リアルなまんま表に出すというのが新鮮。
宝塚と違って公演毎に共演者とは会うことが基本なくなるけども、絆は強くて、たまに集まったりまた共演したいねーと話したりしている。
毎回新しい出会いが増えていっている。
オンユアフィートの仲間も既にすごく仲良し。女性に共感していただける部分が多いと思う。」
ライフスタイルの変化
朝「あまり変わっていないかも。舞台のお仕事が始まると朝から晩まで舞台の事を考え続けている。
あと私に料理は向いていない!笑」
今壁にぶつかっているかもしれない会場のみなさんへ励ましの一言
桜「私の場合は清く正しく美しくというのがブレない芯のようにあって、壁に当たってもそれを思い出している。」
朝「神様は乗り越えられない試練は与えないという。乗り越えられた時にその何百倍も得られるものがある。
あとは自分より大変な思いをしている人がいると考えれば...とか。
トップの時は同じような事で悩む人があと4人いるんだしって思ってました。
あとフィギュアスケートの選手とか、4年に一度の1度きりの4分のためにこの人たちはどれだけの努力を重ねて来たんだろうと思うと。」