番狂わせが面白い☆

予想外の事が起こる日々を楽しんでおります。ゆとり世代共働き1児(0歳)の母です。主に育児の記録、たまに趣味の宝塚感想など。

食聖 God of Stars/Éclair Brillant 感想

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誰が悪いわけではありませんが、前楽の公演中止本当に残念でしたね。
特に12日がmy楽だった方や、千秋楽公演に行かれなくなってしまった方は本当に心残りだったことでしょう...
退団者が笑顔で卒業されたことがせめてもの救いです。

お芝居全体感想

私は千秋楽の一週間程前に観劇できたのですが、
退団公演とは思えないほど笑わせて笑わせて笑わせにくるお芝居でした。
紅さん演じるホンは勿論、料理の下手なアイリーン、ヘタレなリー・ロンロンも大いに客席を湧かせておりました。

それから、「俺は無理って言葉が嫌いなんだよ!(無理とか言わずにできることを全力で頑張ろう)」や「星なんかいらない。お前にくれてやる。」というセリフは、ホンというよりは紅さんの台詞だし、「完璧だから愛されるわけじゃない。不完全だから支え合っている」というセリフもアイリーンというより綺咲さんの台詞で、ハッとしてジーンときました。
勿論狙って書かれた台詞でしょうが、分かっててもジーンときます。

舞台技術が卓越しているトップコンビとは確かに言い難いけれども、相手役を始めとする共演者への思いやりや、舞台への真摯な情熱、宝塚への愛は確かに伝わるものがありました。

そして「皆いつまでもいつまでも幸せに暮らしました。」というナレーションが聞こえてきそうなほど幸せなラストシーン。
Twitterで、あの沢山の子供たちは全員がホンとアイリーンの実子なわけではなく、ホーカーズに流れ着いた身寄りのない子を家族に迎え入れたんじゃないか、というツイートを見て、それもあり得そうだなと思うくらい温かいお話でした。
組子全員の笑顔に囲まれて幕が降りるなんて、実に紅さんらしい。

ショー感想

オープニングはスターのカッコ良さで魅せ、ボレロのような団体力で魅せる場面もあり、ダンスで魅せる場面もある王道なショーでした。
ロマンチックで美しくてカッコいい。
中でも感慨深いのは大階段の黒燕尾。
異色トップスターな紅さんの、男役としての存在感、美しさ、あともうなんか言葉にできないものに溢れていました。

あとボレロ
歌も台詞もなく、踊りだけで展開される場面は、
偉大なバレリーナ シルヴィ・ギエム引退公演に日本で踊った「ボレロ」を彷彿とさせました。
衣装の色のグラデーションも美しく、最後は紅さんを中心に花が開いたような、鳥が翼を広げたような見事なポージングでした。

唯一無二のトップスター紅ゆずる

別に私がここに書かなくても色んな方が散々言っていることですが、紅ゆずるさんは誰も真似のできないトップスターでした。
誰よりも突出した舞台技術や美貌を武器にするわけではなく、深い人情味や卓越したトーク力を以て観客を楽しませ、組を率いたトップスター。
かといってお笑い担当に終始するわけではなく、男役としても魅了することができる。
そんなスターは今まで彼女しかいなかったし、これからもきっといないでしょう。あらゆる意味で後進に与えた影響は大きかったと思います。

姫系可愛さの極みだけどそれだけじゃない綺咲愛里

誰もが彼女を見た瞬間、可愛い!と思う事でしょう。
素化粧での広告もめちゃ可愛い。
パレードの姫々しいピンクのドレス本当ーーーーに似合っておりました。
そして「宝塚では綺咲と結婚したと思っている」とまで言われるほど紅さんに愛され、コンビ愛も大きな魅力でした。
(というかそのイメージが強すぎて、いつも紅さんの傍らでニコニコ笑っている印象だったので、退団の挨拶で"あ、素はこんな感じの人なんだ"というのがやっと実感できた)

この上なくプリンセス役が似合いそうな容姿で実際めちゃめちゃ可愛いんですが、
ジャージで登場して健康サンダルで戦う姿が超キュート。
スカピンのマルグリットのような見た目大人っぽい女性役もこなせる多彩なスターでした。

そして期待大過ぎる礼真琴さん

ここ2年ほど宙組ばっかり観ていたので、生で星組を見るのは超久しぶりだったのですが...まぁ凄い。凄かったです。
孫悟空として登場した瞬間に歌唱力とスターオーラで圧倒されました。あれはしばらく忘れられない瞬間になりそうです。
私なんぞがわざわざ書くまでもないのてすが、ダンスも凄い。
背中を反らす振りでは"ぉそこまでいっちゃう?!"という所まで反らすし(そして音に遅れずに帰ってくる)、ジャンプはしっかり開脚するので高く跳んでいるように見えるし、沈むところはしっかり腰を落とすし、片脚上げて伸びあがるところは軸足の踵がきっちり上がっている。
きっと運動神経めちゃめちゃ良いのでしょう。体がよく動くのでセンターに立たなくても目を引きます。(そういうところ和希そらと似ている。)

パリの場面では踊りながら歌ってて「?!」となりました。

お芝居では、苦手と言いながらコミカルな演技で客席を湧かせていましたし、彼女にできない事は無いんじゃなかろうか...とも思ってしまいます。

ロクモも大劇場公演も楽しみですね。

というかこの星組に...!
愛月ひかるさんが...!来るー!!!

まこっつぁん違う持ち味の愛ちゃんをあてがうなんて...劇団様分かっていらっしゃる。


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