番狂わせが面白い☆

予想外の事が起こる日々を楽しんでおります。ゆとり世代共働き1児(0歳)の母です。主に育児の記録、たまに趣味の宝塚感想など。

ホテルスヴィッツラハウス感想

f:id:cha10rashi:20210418171806j:plain

通称、無理ホテル観劇して参りました。

真風さんがカッコ良すぎて冷静に観るのが無理。
特に2幕の濃厚ラブシーンで心臓沸騰しました。その直後に物語の展開上大事な場面入れるの止めてもらって良いですか...あの、全然頭に入って来なかったので。ホント無理。

今この時舞台を上演する意義

先行きの見えない第二次世界大戦の時代という、コロナ禍の今とリンクする物語でした。

人々の暮らしが安定しない中で、舞台を上演する意義を改めて訴えるような、宝塚の存在意義を確認するような、そんなメッセージが込められていました。

バレエダンサーのニーナやユーリー、パトロンとして支えるヘルマン、
主人公ロベルトも一人の観客として芸術を愛しています。

彼らが歌う舞台芸術の魅力。
一時の夢の世界に誘い、観客の活力になること。
それはもう普段宝塚を観て感じることと全く一緒です。

またニーナの台詞にある「血の滲むような努力」。
タカラジェンヌの受験時代からの血の滲むような努力の片鱗を知った上で観ていると、私は自分ももう少し頑張ろうと思えます。

また、そもそも美しいものを見るだけでも良い効果があると思っています。
美しいものを観た時、自分も美しくありたいと思うのです。容姿だけでなく、礼儀であったり、笑顔でいようと思ったり。

舞台芸術が存在する意義、
それは目に見えなくても確かに存在しています。

この状況でも幕が上がることのありがたさが改めて身に染み入る公演でした。

真風さんカッコいい

全体的な感想では高尚なことをつらつら書きましたが、真風さん演じるロベルトめちゃめちゃカッコいいです。
カッコ良すぎて無理。無理ホテルです。
スーツの真風さんなんてオーシャンズ11で既に十分堪能したと思っていましたが、クラシカルなスーツにトレンチコートもまたカッコイイ。
それが帽子被って煙草吸ってたり、女の子をスマートに口説いたり、ビリヤードのキュー片手に踊ったりしているわけですよ!
そして2幕の濃厚ラブシーン!もう頭パーンてなります。
その後5分くらい台詞がまったく頭に入ってこない。

役としては戦争を拡大させないために奔走しているわけですが、
そのために愛する舞台芸術の場を奪って良いのか思い悩む辺りが現実ともリンクしているように感じました。

器大きすぎ芹香さん

今回はあんまり笑いを取る場面はなく笑(主に真風さんとららちゃんが笑かしていました)
1幕は謎の男。2幕でその正体が明らかに...?!という役どころですが、
見どころはヘルマンの正体よりも、ららちゃん演じる未亡人アルマとの関係性と、音楽への愛。

昔恋焦がれていた相手に報われなくとも自然に寄り添い優しく支えるのが...器めっちゃでかい!!
FLYING SAPAのノア同様、語らずともにじみ出る包容力が良かったです。
また切々と歌うようなソロ曲も良かったです。

生き生きとした潤花ちゃん

バレエダンサーの役どころでトウシューズで踊りながら歌ったりと「ダンス得意なトップ娘役です!よろしく!」感満載でしたが、
堂々としていて良かったなぁと思います。
個人的に彼女の好きなところは、笑顔がいつも完璧なところ。撮影する瞬間のような完璧な笑顔で常にいる人っていないので、舞台の中にいるととても目を引きます。
今回の役どころ的にも基本的に笑顔で真っすぐ自分の道を歩んでいる女性なので、ぴったりだったんじゃないかなと思います。
印象的だったのは、親友シルヴィの手紙を受け取る2つの場面。
1つ目は自分の選ばなかった道を選んで幸せそうな彼女に対する複雑な思い。
2つ目は、その結果不幸にも恋人を失ってしまった彼女の運命を悲しむ思いや、抱いていた嫉妬心への罪悪感など。
どちらも負の感情を吐露する場面ですが、その中でもニーナの真っすぐな人間性が感じられて、印象に残りました。
またそれを慰めるロベルトの台詞の説得力よ。。。

桜木さん新たな魅力開拓

男性バレエダンサーということでしたが...
今まで見たことない男役のパターン...!!
昔のバレエ漫画(アラベスクとか)に出てきそうな、まつ毛バシバシの美形で浮世離れしていて妖精のような、でも骨格とかはしっかり男性的な、そんな感じでした。
でそれがまた綺麗だったんですよ。レッスン中の歩き方とか。
最後のシェヘラザードの踊りも綺麗でした。(バレエよく分かんないけど、跳躍がすごそうだった)

モテるイイ女ららちゃん

本作一番のモテる美女。大人のイイ女、アルマ。
今までのららちゃんの持ち味とは随分違う感じが、めちゃめちゃ良かったです!!
壮麗帝のヒロインを経てか、引き出しが一挙に増えた感じがしました。
女役も10年、というのはあながち間違いじゃないのかも。
まだまだこれからも活躍が楽しみです。

優し気な音楽青年紫藤さん

アルマの元恋人、ラディックを演じた紫藤さん。
台詞は少ない役でしたが優しそうで品があって、でも情熱的な感じのする感じ

綾瀬様率いるバレリーナ

バレエよくわからないですが(2回目)バーレッスンでとっているポーズの一つ一つが美しかったです。

どこか可愛げのある万里柚美さん

登場早々ヒロインニーナと喧嘩する英国マダム。言っていることも嫌ーな感じなのですが、どこか可愛いらしい感じもあって憎みきれない役でした。
次第に辛すぎる過去が明らかになり、クライマックスのバレエを心から楽しむ場面は芸術が人の心を癒す象徴のようでグッときました。



梅芸の幕も無事に上がりますように!




よろしければクリックお願いします

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村